自社で廃棄物処理に対応できるリサイクルセンターを運用し、約99%の還元率を誇る「株式会社アクト・エア」
半世紀近くにわたり処分業に従事してきたからこそ伝えられる業界の今後と自社の強みについてまとめております。
中国の固形廃棄物の輸入が2017年に全面禁止になってから、国内でもニュースなどでも頻繁に報じられることで国内企業でも徐々に「廃棄物処理」への関心は高まってきています。
どうしても日本の気質として「右に倣え」の動き方になってしまうので、意識の変化も大手企業から段々と、という影響ではありますが、国内で発生する産業廃棄物への意識改革は確実に全国に広まっていると感じます。
各自治体、市区町村が運営する処理施設は処分量として逼迫している現状があり、地方に行くほどその状況は顕著ですし、なるべく処分量を減らすために一般家庭の「分別ごみ」などは捨てる時の分別数は10種類以上になっている場所もあります。
さらに言うと、公的機関が運営する処理施設では「焼却処理」がメインとなり、技術向上による環境への影響は昔に比べてだいぶ配慮できるようになりましたが、やはり少なからず悪影響としての懸念は拭えていません。
処理量の減容・減量という観点からいえば、確かに「焼却処理」という手法は有りなのかもしれませんが、先々の未来のことを視野にいれると、今の状況を脱するための対応が求められてきます。
理想を述べてしまうと『ゴミを出す側がしっかりと分別対応できれば運搬・処理業者は必要ない』と考えていますが、企業が対応すべきコストを私たちが請け負うことで、こうした課題にも取り組んでいける背景があります。
他社と比較してという伝え方になってしまいますが、廃棄物に関しては「自区内処理の原則」があり、自治主体の責任として『自分たちが出したゴミは自分たちで処理』という流れがあります。
法的根拠はありませんが、国の政策として掲げられたこの動きは現在では「広域処理」に移行していますが、まだまだ他地域からのゴミを受け入れる動きは消極的です。 当然、ゴミを受け入れるという事は処分量が増えるので、受け入れる自治体のキャパ以上に対応することはできません。ましてや弊社のように収集運搬~処分まで対応可能な業者は 全国にも数社しかないと思われます。
自治体としての処理は、やはり「処理」がメインとなり、いかに効率よく対応していくかに重きを置いている側面がありますが、民間企業としてリサイクルセンターを運用している弊社では、独自に環境保全を考慮した活動にも併せて取り組んでいけます。
我々の業界はどうしても世間からの見え方として「産廃屋」「廃棄物業界」という広い括り方で見られることが多いです。
世の中の環境に対する意識が高まる中、ニュースなどで何かしら問題がピックアップされると『あんたたちも同じようなことしているのでは?』と視線を向けられることもあります。
しかし、偉そうな物言いになりますが弊社は他とは一線を画し「世に役立つ技術を提供できる、時代変化の一端を担う企業」である自負のもと業務に邁進しています。
企業側から「リサイクルに興味がある」というご連絡をいただければ、実際にリサイクルセンターにお越しいただき、作業員たちの分別作業を直に見ることも可能ですし、作業現場の分別状況をご覧になることで改めて『自分たちもやっていかないと駄目なんだな』と考えを見直していただける場にもなっています。また、社員教育の一環としてリサイクルへの理解を深めていただくために見学の申し出を受けることもあります。
まだまだ世間的な認知として処分業の細かな切り分けまでご理解はいただけないかもしれませんが、弊社のリサイクルセンターを介して産業廃棄物への造詣を深めていっていただくと共に、環境保全への動きを強めていく方針です。
今後の流れとして、各自治体の処理設備が10年・30年と老朽化した際、建て替える・新設するとなった場合は地元住民の方々から反対の声があがることも予想されます。
そうなると、どんどん処理できる場所も少なくなってしまいますし、埋めるための土地も確保していくことが困難となります。自治体の焼却処分場を「0」にする必要はないと思いますが、全国各地に弊社のような設備が1か所でもあれば、現状の処理施設は1/3~1/2で済むかもしれません。
確かに、利益という視点は重要となりますが「自社が儲かれば良い」ではなく、「その先で何ができるのか?」を常に考え実践していける企業として、今後も新たな再生エネルギーへの対応にも着手していきます。
リサイクルセンターが出来る以前においては、業界特有の動きとして同じエリアの顧客を奪いあったり・価格競争になったり、同業他社との競争を避けるために一匹狼として走り続けてきました。
弊社は先代である冨岡優の時代から42年にわたり「築き」「守り」「開拓」してきた企業です。時代の変革にあわせて変わらなければならない事もありますが、【廃棄物は資源】という考えのもと、リサイクルセンターを竣工し今に至ります。
ただゴミを運びゴミを処分するのではなく、マテリアルリサクルとして再資源化を図り、循環型社会を形成していくパイオニアとして、また「2050年CO2ゼロ」の目標に一翼を担う企業であると強い決意をもって取り組んでいきます。
弊社のリサイクルセンターを活用いただければ、「SDGs17の目標」のうち9つに対応する事ができます。廃棄物に関する規制や課題解決に向けた世界的な動向は今後も厳しくなることが予想されます。
出来るようになる時代を待つのではなく、出来るようにしていく努力を排出事業者と処分業者の両方で成し得ていくことが大事となります。
代表取締役社長
冨岡 康則様
「廃棄物は資源」という信念のもと突き進む
弊社は創業1980年以来、廃棄物の100%リサイクルを目標に取組み41年を経過しました。
近年の地球温暖化、集中豪雨、CO2排出量の削減等を中心としたSDGs意識の高まりとともに社会における弊社の役割はますます高まって来ていると認識しております。
求められる時代に合わせて変わっていくのではなく、我々から率先して変化の流れを生み出していく。その一意専心にて社業発展に尽くしてまいる覚悟です。
産業廃棄物・一般廃棄物の処理について
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収集運搬だけでなく、自社にてリサイクル処理が可能な工場を保有し「自区内処理の原則」があるなか、他地域からの受け入れにも対応ができております。これまで15年以上地域に根差し弊社の活動において行政からの信頼を得ている証でもあり、他社にはマネできない弊社の特徴的な強みでもあります。
名称 | 処理能力 | 処理工程 |
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生ごみ | 40t/日 | 選別/熟成/コンポスト化 |
紙 | 40.2t/日 | 選別/圧縮 |
ペットボトル | 17.2t/日 | 選別/カレット処理 |
缶 | 44.9t/日 | 選別/圧縮 |
ビン | 50.2t/日 | 選別/カレット処理 |
発砲スチロール | 5.6t/日 | 選別/破砕/溶融/ブロック化 |
廃プラ成型 | 25.3t/日 | 選別/破砕/溶融/圧縮成形 |
廃プラ破砕 | 6.2t/日 | 選別/破砕 |
※その他廃棄物の取り扱いについては直接お問い合わせください。
一般廃棄物処分業 | 愛川町 |
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産業廃棄物処分業 | 神奈川県、相模原市 |
一般廃棄物収集運搬業 | 【神奈川県内】 愛川町・厚木市・綾瀬市・海老名市・川崎市・清川村・相模原市・座間市・茅ヶ崎市・平塚市・藤沢市・大和市・横浜市 【東京都内】 昭島市・あきる野市・稲城市・青梅市・清瀬市・国立市・小金井市・国分寺市・小平市・狛江市・台東区・立川市・多摩市・調布市・西東京市・八王子市・羽村市・東久留米市・東村山市・東大和市・日野市・府中市・福生市・町田市・武蔵野市・三鷹市・武蔵村山市 |
一般廃棄物収集運搬業 | 神奈川県、相模原市、東京都、埼玉県、山梨県、長野県、千葉県、栃木県、静岡県、茨城県、群馬県 |
生ゴミは工場に入ってくるとまず、手作業で分別され、生ゴミとそうでないもの(紙や廃プラスチック・金物等)に分けられます。
分けた生ゴミはその後堆肥を作る為の各ヤードに入れられ、オガ屑や木チップと混ぜ合わせ撹拌し数日間をかけて栄養価の高い堆肥に生まれ変わります。
こうしてできた堆肥【楓】を使って「なな色の郷(農業生産法人)」で活用し、野菜の栽培/販売に繋げることでリサイクルループを実現しています。
「生ごみの再利用」としてイメージが先行してしまう気持ちもあるかと思いますが、弊社で処理しリサイクルした資源は安心してご利用いただけるよう細心の注意を払い、ご満足いただくための取り組みを継続していきます。
廃プラスチックは工場に搬入されると、手作業で廃プラスチックとそれ以外に選別され、その後細かく破砕していきます。
手作業による分別を行うからこそ、再資源化に向けた対応が可能となります。
私達のリサイクル方法は、破砕した廃プラスチックと工場から出る残さ物(紙くず・木くず)を溶融し、押し出し成形機で、圧縮成型し擬木を生成しております。
そして柔軟性と強度を兼ね備えた擬木が生成できます。
生成した擬木は写真のようにウッドデッキになったり、様々な市区町村の公共施設において「階段」「柵」や「ベンチ」として活用されています。
ゴミとして捨てられた素材も再資源化することで皆さまの身近な存在としてリサイクル転用されています。
先代から廃棄業に従事し、時代の変化に合わせ・時代の変化を先取り、自分たちは何ができるのか?を常に考え地域貢献・環境保全に取り組んでいます。「廃棄物は資源」という信念のもと、これかも先陣をきって走り続ける企業として環境への取り組みを継続していきます。
会社名 | 株式会社アクト・エア |
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本社所在地 | 神奈川県愛甲郡愛川町角田3667 |
連絡先TEL | 046-280-1112 |